こんにちは、閲覧ありがとうございます。
前回の記事で、Premiere Proの基本的な説明と編集の流れを簡単に紹介しました。
今回は技術編として、基本的なカット編集の方法からカット編集のコツ、ショートカット設定まで紹介したいと思います。
前回同様、今回も画像を多めにしているので、是非読みながら同じように進めてみてください。
前回の記事を読んでから今回の記事を読むと、理解が深まると思うので、まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
CHECK
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基本的なカット(レーザーツール)
まずは、〔レーザーツール〕というものを使った一番ベーシックなカット方法から紹介します。
レーザーツールは、画面左のツールパネルの中にある定規のようなマークのツールです。(青色で選択されているツール)
このツールを選択しながらタイムライン上にあるクリップのどこかをクリックすることで、クリックした箇所から前後にクリップを分割することができます。
分割したクリップは、ツールパネルの一番上にある〔選択ツール〕を使って自由に位置を移動させたり、削除することが可能です。
少しわかりにくいので画像を用いて説明します。
このような流れで不要な部分をカットしていく形になります。
上記の例では2つにクリップを分割しましたが、3つや4つ、いくつも分割することが可能です。
また、複数に分割してクリップを削除した際、クリップの間を詰めることを忘れないように注意してください。
このように
レーザーツールを使ってクリップを分割
↓
選択ツールを使ってクリップを削除・移動
を繰り返してカット編集を進めていきます。
高速カットの方法
ここまで読んでくださった方の中には、「なんかめっちゃめんどくさそうやな…」と思った方もいるかもしれません。
実際、自分はレーザーツールと選択ツールを使用するカット方法をあまり使っておらず、別の方法でカットをしています。
上記のカット方法と比較すると少し難しいですが、慣れるとカット編集の速度が何倍にもなるので、是非使ってみてください。
使用するキーとそれぞれの使い方
このカット方法で使用するキーを紹介します。
それぞれの後に続く[]内はデフォルトのショートカットキーを表しており、()内はWindowsのキーを示しています。Windowsで使用したことがないため確実ではありませんので、参考までに。
画像では、分割・削除されているクリップがわかりやすいように、各クリップを色付けしています。
・編集点を追加 [command(control?)+K]:ツールを使わず、停止したところでクリップを分割することができます。レーザーツールとほぼ同じ役割ですが、より早いです。
使用されているツールにかかわらず、再生ヘッド上でクリップが分割されています。
・リップル削除 [option(alt)+delete(backspace)]:不要な部分を、左側に間を詰めながら削除することができます。先ほど紹介した、選択ツールを使用して削除したい部分をdelete→左に間を詰める、のプロセスがリップル削除1回の作業で済みます。
1回の操作で緑のクリップが削除されています。
・前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング[Q]:分割されているクリップの頭から、再生ヘッド(再生を停止している箇所)までを間を詰めながら削除します。選択ツールを使用して範囲選択をしなくても使用可能です。
青色のクリップの最初から再生ヘッドまでがカットされています。
・次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング[W]:再生ヘッドから、分割されているクリップの最後までを間を詰めながら削除します。
再生ヘッドから黄色のクリップの最初までがカットされています。
レーザーツールでクリップ分割
↓
選択ツールでクリップ選択
↓
削除
↓
後のクリップを前に詰める
の操作が1回で行えていることになります。
これら4つのキーを使用することでカット編集が爆速になるので、試してみてください。
ショートカットキーの設定と変更
上記のカット方法で高速化できますが、編集点の追加やリップル削除のショートカットが少しややこしいですよね。
Premiere Proではショートカットキーを自分の好みに合わせてそれぞれ割り当てることができます。
ツールバーから〔Premiere Pro〕を選択し、〔キーボードショートカット...〕をクリックしてください。
新しくこのような画面が出てくると思います。
この画面の中で、自分の好きなようにキーボードショートカットを変更することができます。
今回は例として、〔リップル削除〕をスペースキーに配置していきます。
左下の検索窓に「リップル」と打ち込むと、「リップル」というキーワードを含む操作がガラ〜っと出てきます。
検索結果から〔リップル削除〕を見てみると、現在は「↑+前方削除」という表示になっていますが、ここをクリックしてスペースキーを押すと
このように、スペースキーに〔リップル削除〕が配置されました。
同様に、全ての操作を好みの位置に配置することができるので、自分の使いやすいようにカスタマイズしてみてください。
参考までに自分が使用しているPremiere Proのキーボードショートカットを紹介しておきます。
主要のキーをキーボードの左側に配置することで、左手でキーボード、右手でマウス(トラックパッド)といったように手を大きく動かす必要がなくなるのでオススメです。
カット編集のコツ・気をつけること
最後に、カット編集で気をつけることを簡単に紹介します。
動画に変化を加える
カットのタイミングで、動画のスケールを変えたり、カメラの視点を変えるなど、映像に何か変化を加えた方が良いでしょう。
そうすることで、カットをしているにもかかわらず、あたかもカットしていないかのような自然な映像が仕上がります。
「カラオケバトル」という番組では、尺の都合上1番のBメロや2番を丸ごとカットしていることがありますが、あれは同じタイミングでカメラを切り替えることで、違和感なく視聴することができるようにするためだと思います。
最初は難しいですが徐々に慣れてくると思うので、意識してみてください。
間投詞(フィラー)はカット
「あー」、「えー」、「あれやん、あの〜…、こないだあいつが言うてた…」のような、本題に関係のない間投詞は、特別な方針がなければ極力カットした方が良いと思います。
視聴者からすると、「なんやねんはよせえや」となってしまうので、離脱率の上昇につながってしまいます。
音が出るギリギリでカットしない
音が出るギリギリのタイミングでカットを入れてしまうと、「プツッ」というようなノイズが発生してしまう可能性があります。
どれだけ動画の内容が良くても、ノイズがあるだけでかなり不快に感じる方もいらっしゃるかもしれないので、できるだけノイズを発生させないようなカット編集を心がけると良いでしょう。
まとめ
この記事の内容をまとめると
・レーザーツール&選択ツールを使ってカットをする
・リップル編集を使用すると高速カットが可能
・キーボードショートカットは自分で変更できる
・カラオケバトルのカットスゴオイ
になります。
わからないことがあればTwitterでDMをいただければ対応できますので、お気軽にご連絡ください。
次回はPremiereProを使ってテロップを生成する方法について紹介します。